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優しい嘘の連鎖に心打たれるストーリー!【未解決事件は終わらせないといけないから】レビュー (ネタバレあり)

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こんにちは!

今回は推理アドベンチャーゲーム【未解決事件は終わらせないといけないから】を実際にプレイしてみた感想を書いていきます。

【プレイ時間】

約3時間

【個人的感想】

ゲームをしているというよりも、小説を読んでいるような感覚でプレイ出来る新鮮味のあるゲームでした。

クリアするまでの時間は短めですが、自分で文章を繋げてストーリーが判明していく快感は他にはないと思います。

実際2日位に分けてプレイするつもりで軽い気持ちで始めたのですが、のめり込みすぎてクリアまで一気に駆け抜けてしまいました…!

目次

【未解決事件は終わらせないといけないから】とは?

【未解決事件は終わらせないといけないから】はインディーゲームの開発者である韓国のSomi氏により、2024年1月18日に配信された推理アドベンチャーゲームです。

現在steamのみで配信されており、PCでのプレイになりますが、要求スペック(後述)はかなり低め。ゲーミングパソコンでなくても気軽に出来る、なおかつほぼマウスでのプレイなのでゲームパッドなどが不要なのも嬉しい点ですね。

更に価格も800円(執筆時点ではサマーセールでなんと640円!)とお手頃なのもおすすめポイント。

ちなみに2022年に発売された携帯機のSTEAM DECKも対応しているので、そちらでのプレイも可能です。

steamでの評価は全体数が少ないとはいえ”圧倒的好評”を獲得しており、steamレビューを見ても絶賛の嵐。

個人的には「もっと多くの人に評価されるべき」というワードがぴったりな作品だと思います。

【追記】

なんと2024年8月27日のニンテンドーダイレクトでswitchでの配信も発表されました!

9月19日に配信開始で価格は990円

steamの方がやや安めではありますが微差ですし、switch版でも充分な低価格ではないでしょうか。

PCでゲームはやらないという方でも出来るようになるので、更に多くの方にプレイの機会が出来たというのはファンとしてはとても嬉しいですね!

【未解決事件は終わらせないといけないから】推奨スペック

WindowsMac
OSWindows7 64-bitMac OS X 10.6
プロセッサーRequires a 64-bit processor and operating system
ストレージ120MBの空き容量120MBの空き容量
steamストアページのシステム要件より引用

【未解決事件は終わらせないといけないから】って具体的にどんなゲーム?

ゲームプレイ画面
2人の女性の語りで話は進みます  / SOMI GAMES Games created by Som

ざっくりあらすじ

誰かの独白から物語は始まります。

今までの人生の後悔を綴るそれを、遮るように声をかけてきた人物が一人。

そこで警察官の女性と、膝を抱える老婆の姿が現れます。

二人にはある共通点がありました。過去の未解決事件である”犀華ちゃん行方不明事件”の関係者だったのです。

しかし老婆の記憶は、病気によって曖昧になっていました。過去の事件の真相に迫るため、その記憶を繋ぐ作業が始まります…。

ゲームシステムの詳細

ここからゲームが始まっていきますが、最初のうちはとても単純な操作です。

開かれたテキストを読み、その中に含まれる”ハッシュタグ”を使って、関連するテキストを展開させていくというもの。

各テキストにはタグが付けられており、同じタグのテキストを開くことが出来るのですが、そのタグが使用できるのは1回のみ。

再びテキスト内の未使用のタグを探してテキストを展開していく、という流れです。

おかか

このタグというのもわかりやすくテキスト色が付いていますし、使用されたタグは打ち消し線(例:#公園)が引かれるので、「どれが使えるタグかわからない!」という事にはならないと思います。

テキストは事情聴取をされた時の会話文で、聞き手は女性警察官で固定ですが、話し手は複数人。最上段に話し手のアイコンや名前などが表示され、その列ごとに誰が話した事なのか分かるようになっています。

ですが少し話が進んで、話し手が増えると違和感が生じてくるのです。

テキスト内の文章は全て真実ですが、前述したとおり、これらは病気の老婆の記憶なので、誰が、いつ話した事なのかが曖昧な状態になっています。テキストと話し手の列がちぐはぐな状態で現れるという事です。

そこからは”話し手”を指定する作業も追加。

それに伴い、話し手に関する人物タグ(メンション)も表示されるようになります。これらをクリックすることによって、最上段の話し手の情報が徐々に明らかに。

(こちらも前述したハッシュタグの時と同様、テキスト色が付いており、使用済みタグは打ち消し線(例:@市役所)が引かれます。)

テキスト内のアイコン部分をクリックすることによって話し手を選択し、そのテキストを正しい話し手の列に並べ替えていきます。

ゲームプレイ画面
タグを使用してテキストを開放  / SOMI GAMES Games created by Som

更に時系列も変更することによって、テキストの前後を繋げる作業も追加。6つ繋げるごとに、”鍵”を入手出来ます。

この”鍵”はロックされたテキストを開放するために必要なもので、ストーリーを進める途中、これが無いと先へ進めません。

おかか

この時系列システムを理解しておらず、詰んだと勘違いした挙句、バグを疑ったゴミプレイヤーは私です。笑

このようにバラバラになったパズルのピースを順序良く組み立てていく過程でストーリーが明らかになっていきます。

【未解決事件は終わらせないといけないから】の個人的レビュー

ゲームプレイ画面
SOMI GAMES Games created by Som

プレイしてみた感想

とにかくまずは「面白かった」の一言。

プレイ前から、クリアまでの所要時間は短めという情報は得ていましたが、本当にあっという間にクリアしてしまいました。

ただ、それはボリュームの無さというよりは単純にストーリーに引き込まれた結果、一気にクリアまでプレイしてしまうという事です。このゲームは一気に最後までプレイする方が感情移入もしやすく、心に響くものがあると思いますよ!

後半に差し掛かると物語は加速し、次々に明かされていく真実。言葉遊びのようなトリックもあり、誰もが騙される予想外の展開が待っています。

ジャンルとしては推理アドベンチャーという枠ではあるものの、理解すればハマっていくパズルゲーム的な進め方も独創的でとても面白く、自分で物語を繋いでいく感覚が爽快です。

そんなゲーム性はもちろん、ストーリーも素晴らしく、クリアした後に誰かにおすすめしたくなります。実際に私は身近な人達に布教しました。笑

記憶を無くしてもう一度プレイしたいゲームがまた1つ増えたなと大変満足したゲームです。

良かった点

  • 予想を裏切るストーリー展開
  • パズルのようなゲームシステム
  • お財布に優しい価格設定

何度でも言いますが、ストーリーは本当に素晴らしいです。実はエンディングが二つ用意されているのですが、両方ともストーリー破綻することなく、綺麗なまとまりを感じるエンディングとなっており、どちらを読んでもスッキリと終われます。

個人的には鍵を使って開けるエンディングの方が好みかな…。何ともいえない感情が渋滞して思わず涙が。

システムに関しても、テキストをただ読んでいくだけではなく、手元にある情報を精査・推理してテキストをはめ込んでいくゲーム性はまさに快感。

操作自体はアクションゲームのような複雑さがあるわけではないので、ストーリーが明確になっていく頃には慣れてサクサク進められます。

多少の謎解き要素もありますが、テキストをよく読めばすぐわかりますし、テキストにはイラストもついており、誰が話した文章なのかも比較的わかりやすくなっています。

たかが一枚絵と侮ることなかれ、このイラストで大分感情移入できますし、ストーリーがわかってくると感情爆発するほどの破壊力を持ったイラストもありますよ…!

そんなゲームがなんと800円という低価格&ハイスぺPCが無くともプレイ出来る!

小説1冊買うのと同じような価格で、この満足度は素晴らしいと思います。

気になった点

  • チュートリアルが割とざっくり
  • 後半になるにつれ、操作性がやや不便
  • ボリュームの少なさ

最初こそ次にどこをクリックするのかわかりやすく、かつ、対象タグを探すだけなので簡単ですが、時系列を変更してテキストを繋げるという部分はどこをクリックするかなどの説明がないので気付かないかもしれません。

ちなみに私はそれだけに留まらず、先が気になり過ぎてクリック連打してる時に、”話し手を変更するやり方”が出ている吹き出しをすっ飛ばしてしまい、割と序盤で難航しました。笑

後半はテキストの量も膨大になり、画面をスクロールするのが大変になります。

画面右側に出るフローチャートをクリックすれば、その場所までジャンプ出来るのですが、それも作中で説明はありません。

チュートリアルページが別に用意されていたり、テキストを自在にたたんだりする機能があればもっと見やすく、プレイもしやすかったかなと思います。

楽しくて一気に進めてしまうからクリア時間が短い、とは言いましたが、やはりボリューム不足は感じてしまいますね。笑

誤解のないように改めてお伝えしますが、大変面白いが故にもっと遊びたいという前向きな不満です。笑

さいごに

Steamでしか出来ないゲームという点においては多少ハードルが高いかも、とも思いますが、PCゲームの中ではかなり手を出しやすい物なので、興味がある方はぜひプレイしてみてほしいなと。

開発者のSomi氏は過去に”罪悪感三部作”と呼ばれるインディーゲームを配信しており、私は今作で初めてSomi氏のゲームに触れたのですが、過去作も近々プレイしてみようと思う程に感情が動く良作でした。

最近はインディーゲームが伸びる傾向にありますし、”未解決事件は終わらせないといけないから”も、もっとたくさんの方々に知ってもらいたいなと思って今更ながらレビューを書かせて頂きました。

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